本体の部品を、型番までそろえる

ブランド名やシリーズ名だけでは、付属品も適合も確定しません。CPU、マザーボード、メモリ、ストレージ、電源、ケース、CPUの冷却手段を、正確な型番でリストにします。新品を買うものと、手持ちを使うものは分けて書いておきます。

GPUは、使うCPUの内蔵グラフィックス、画面の出力方法、編集ソフトの要件を確認したうえで決めます。『部品表にGPUがない』だけで成立する構成と判断しないようにしてください。CPUとメモリは、マザーボードメーカーの対応情報も開いて確認します。

確認するもの買う前に見る項目
CPU・マザーボード対応CPU型番、必要なBIOS、ソケット、基板の規格
メモリDDR世代、形状、キットの枚数、確認リスト、取り付け位置
SSDなどの保存先接続方式、サイズ、取り付け場所、固定部品、ヒートシンクの有無
電源容量、規格と寸法、必要なケーブルの種類と本数
ケース・冷却対応する基板、GPUやクーラーの寸法、ファンと取付部品の付属
GPU・画面出力必要性、接続端子、補助電源、ケース内と配線の余裕

この節の資料:ASUS:CPU・メモリの対応情報の調べ方

ケーブルは、部品同士を線でつないで数える

本数を調べるときは、電源からマザーボード、電源からCPU用端子、必要なら電源からGPU、という順に接続先を書きます。CPU用とGPU用は、同じ『8ピン』という呼び方だけで区別せず、説明書の端子名と電源に付属するケーブルの表示を照合してください。

SATA接続の2.5インチSSDを使う場合は、マザーボードへつなぐデータケーブルと、電源からつなぐSATA電源ケーブルが別に必要です。Kingstonの取り付け案内も、この2つを分けています。どちらが付属するかは、SSD・マザーボード・電源の箱ごとに確認します。

ケース前面のUSBや音声、電源ボタン、ファンも接続先があります。ケースの説明書とマザーボードの説明書を横に並べ、使いたい端子をつなげられるかを確認します。SATAの例をM.2 SSDなど別方式の製品にそのまま当てはめず、選んだ製品の取り付け手順を見てください。

この節の資料:Kingston:2.5インチSSDの取り付け / MSI MAG A850GL PCIE5:ケーブルと端子の一覧 / CORSAIR:電源ケーブル適合表

端子が4個あっても、独立したケーブルは4本とは限らない

電源の仕様には『コネクター数』と『ケーブル数』が別々に載ることがあります。例えばMSI MAG A850GL PCIE5の公式ページでは、PCIe 6+2ピン端子は4個、該当するケーブルは2本です。1本に複数の端子が付いているためです。

GPUが求める配線を調べるときは、端子数だけで足りると判断しないようにします。何本を独立して使うか、16ピンを使うか、変換アダプターが必要かは、GPUと電源の正確な型番の案内に従います。

モジュラー電源の交換ケーブルは、色や端子形状だけで選びません。CORSAIRもType 3・4とType 5の非互換を明示しています。付属品を使うか、電源の型番を指定したメーカー適合表を確認した製品を候補にしてください。ここは『とりあえず余っているケーブル』で埋めない項目です。

この節の資料:MSI MAG A850GL PCIE5:ケーブルと端子の一覧 / CORSAIR:電源ケーブル適合表

ファン、グリス、分岐は付属品を見てから追加する

CPUクーラーが別売なのか、取り付け部品が今のソケットに対応するかを確認します。ケースにも、ファンが最初から付いている製品と別途用意する製品があります。何基必要かはケース、使う部品、配置で変わるため、『自作なら一律何基』とは決めません。

グリスやファンの分岐ケーブルも、必ず別売とは限りません。Noctua NH-U12Aの公式付属品欄には、ファン2基、4ピンPWM分岐ケーブル、NT-H1グリスが載っています。別のクーラーに同じ付属品があるとは扱わず、それぞれの型番と箱を見ます。

固定用のねじ、ブラケット、M.2の固定部品なども確認します。新品の付属品一覧にあっても、中古品や手持ちの箱に残っているかは別です。数が分からないところは『付属を確認中』にして、足りることを確かめてから買い物リストを確定させます。

この節の資料:Noctua NH-U12A:付属品一覧

画面のケーブルと、USBハブのケーブルは用途を分ける

画面を接続するなら、PCの出力端子とモニターの入力端子が合う経路を選びます。通常、1つの映像経路を使うためにDisplayPortとHDMIの両方を新しく買う必要はありません。必要な規格と長さを確認し、手持ちや付属品で足りるならそれを使います。

例えばBenQ PD2705U/PD2705U-JPの公式仕様では、DP 1.4・HDMI 2.0・USB 3.0ケーブルは各約1.8m、USB-Cは約1.5mと記載されています。地域差の注意もあるため、販売SKUと実際の同梱品を確認してください。

モニターのUSBハブやKVMも使う場合は、データをつなぐUSB upstreamの配線も確認します。映像用のDP/HDMIをつないだだけで、USBの接続まで完了したとは扱いません。USB-Cで映像とデータをまとめる経路を使う場合は、追加のUSBケーブルが必要かも見直します。

この節の資料:BenQ PD2705U/PD2705U-JP:同梱ケーブル・USB upstream

必須・構成で必要・あると便利を分けて、最後に確認する

起動と編集に必要な部品やOSの準備、構成によって必要な配線、作業を楽にする道具を分けると、追加購入の理由がはっきりします。OSは使う正規ライセンスと導入手段を確認し、画面・キーボード・マウス・音の確認手段も手持ちを含めてそろえます。

構成で必要なのは、SATA機器のケーブル、使うUSBハブの配線、必要なファンや分岐など。結束用品、作業マット、予備ケーブルは便利ですが、付属品や手持ちがあれば重複購入を避けられます。ドライバーなど取り付けに必要な工具は、組み立て手順に合わせて準備してください。

リストには『型番/必要数/手持ち/付属を確認済み/追加購入』を残します。例えば映像ケーブルが1本必要で、使える付属品を1本確認できたなら、追加は0本です。これは記入例であり、未確認の付属品を勝手に1本として計算する意味ではありません。

  • 全パーツの型番と、使うソフトの要件を確認した
  • 配線を接続先ごとに数え、端子数とケーブル本数を分けた
  • クーラー・ケース・電源・画面の付属品を確認した
  • OS、入力機器、音の確認、保存先、工具を用意した
  • 未確認項目を残したまま追加数0にせず、送料を含む総額を確認した